アサイド

6月の鑑賞物

日本の家-空間・記憶・言葉/中川武著

三和土、縁側、土庇、畳、蔀戸などなど、日本家屋の要素を一つ一つテーマとした本です。どの様にしてその「空間」や「物」が生まれ変化していったのか、建物の中でどんな意味を持つのかをゆっくりと丁寧に書かれています。残念ながら現代の住宅からはほとんど失われてしまっています。戦後70年で作り替えられた今の建物の概念にはない、古来より受け継がれてきた「日本の家」を改めて感じられる良書でした。

the walking dead season 5

一番はまっている海外ドラマはやはりこれです。もう、ぶっちぎりでおもしろいですねこのシリーズは。シーズンをまたいでの伏線も割りとあるので「あ、この人は!!」的な展開も好きです。もう慣れっこにはなったけど、新しい仲間が増える=誰かが・・・となるのはやはり悲しいですね。このシーズンが放映された時点で次シーズンも製作始まっていただけあって、ラストはモヤッとさが残ったまま終わってます。早く続きが観たい~。

5月の鑑賞物


男と女の家/宮脇檀
建築家 宮脇檀さんが住宅を「男と女」という視点から語っている1冊。現在の日本の住宅スタイルは戦後70年程で創りあげられたものです。その主体は国の政策に他ならない、そして「男」が家づくりから逃げ「女」が作ってきたと語られています。外国とは異なる住宅の存在、つくり方。とても興味深い話がたくさんでてきます。設計者としては直接的な話は避けることの多い、「排泄」や「性」という部分についてもしっかり語られている。この本を読んで一設計者の端くれとして、ハッと気付かされることが多かったです。

24 -TWENTY FOUR-/FOX
先月に引き続き海外ドラマにはまってます。24シリーズは昔から好きで見ていてかなりはまってました。シーズン8でファイナルと冠が付いているにも関わらず、続編が出てもおかしくない終わり方。案の定、続編でるみたいですね。主人公のジャック・バウアー以外入れ替わりが激しいのもこのシリーズの特徴ですね。テロリストと戦うジャックは、もう国家を相手にしても負けないんじゃないかと思うくらい強すぎます。新シリーズでまた楽しませてくれそうです。

4月の鑑賞物


魚のいない海/フィリップ・キュリー
普段から私たちの食卓に上がる「魚」。スーパーに行けば、たくさんの「魚」があり、寿司屋・レストランなどの飲食店でもたくさんの「魚」を食べることができます。そのほとんどが養殖と輸入品であることをどれくらいの人が意識しているでしょうか。この本には漁業資源としての「魚」について過去から現在に至るまでとても詳しく書かれています。大型の捕食魚であるサメや鯨、マグロがどうして絶滅に瀕しているのか。捕食魚のエサとなる浮魚は何故海を埋め尽くさんばかりの群れをなすのか。漁業技術は進歩しているにも関わらず、漁獲量が減り続ける理由とは何か。国内外の外交問題、先進国と途上国それぞれの事情、地球温暖化による影響、海洋の食物連鎖のバランスの絶妙さ。とてもたくさんのことを伝えている一冊でした。

The Walking Dead/AMC
アメリカの人気TVドラマシリーズの「ウォーキングデッド」。久しぶりにこの手の海外ドラマにはまってしまいました。「バイオハザード」や「アイアムヒーロー」のようなゾンビものです。お決まりで噛まれると感染してゾンビになっちゃう系です、はい。ただこのドラマの一味違うところは、ゾンビが話の中心ではなく、ゾンビによるパニック状態はあくまでも物語の背景であって、人間同士の関係性が話の中心となっているところです。ゾンビ発祥の謎などはあまり触れられず、様々な人々の「生きていく」(Walking Live)ということが描かれています。シリーズはまだ完結していないので今後の展開も楽しみです。

3月の読書


化学~大人のためのやり直し講座~/ジョエル・レヴィー
文系人間の私には目から鱗な話が満載でした。副書名に「錬金術から周期律の発見まで」とあるように、化学の起源といわれる「火」にまつわる逸話から最終的には周期表や有機化学についてまで分かりやすく書かれています。錬金術から化学へと発展していったなんてことは初耳でした。逸話、化学の話、問題という構成でできており、読み飽きない工夫も良かったです。~大人のためのやり直し講座~は理系分野で他にもあるので読んでみようかな♪


農業維新~「アパート型農場」で変わる企業の農業参入と地域活性~/嶋崎秀樹
農業生産法人トップリバーの設立者の作者が「儲かる農業」について書かれた本。周知のことですが、日本の食料自給率は年々下がっていて、大きな理由として「儲からない」ということでしょう。そのため跡継ぎもせず、新たに農業をやろうとする若者も増えない。もともと農業素人だった作者がビジネスとして農業に携わり改革していった結果、年商10億円の企業として成長していった過程を惜しみなく伝えています。農業から地方を活性化し、日本を変えていく、そんな志を語っている熱い一冊です。

2月の読み物


日本の伝統色~配色とかさねの事典~/長崎巌監修
赤、青、黄色と私たちが知っている色はたくさんあります。代表的な色を用いて「赤い~」とか「澄んだ青」・・・などと色を装飾語としています。でも、こうした代表的な色だけではなく、日本には伝統的な色の名前があることをご存知でしょうか。古くは平安時代より、花や緑、鳥の羽模様、四季の折々の移り変わりなど自然のなかで美しいと感じる「色」を試行錯誤しながら染物の中に再現してきました。現代ではRGBやマンセル値で色を表すことが多くなりましたが、その名前から頭の中でイメージを膨らませられる色の名前はどれも素敵な響きがありました。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海
言わずと知れた「もしドラ」です。当時話題になっていたので何となく内容は知っていましたが、当時は「経営」とか「マネジメント」なんて事をこれっぽちも意識していなかったので読みませんでした。月1回熊谷市の商工会で開かれている「熊勉会」の宿題でドラッカー関連の本を読むように言われたので読んだ一冊です。・・・マネジメントについての考え方に「なるほど~」と関心しただけでなく、小説の中身にも感動してしまいました。今読んだからこの本の「ドラッカーの入門書」と「小説」の部分両方を楽しめたんだなぁと思います。話題のときに読んでも「小説」の部分しか残らなかった気がします。

1月の読書


夢の棲み家/黒崎敏
タイトルの通り、建築主がまさに「夢見た」ような家々が写真つきで紹介されています。建築家やデザイナーの素晴らしいアイデアと抜きんでたセンスの賜物の住宅ばかりです。仕事柄、モダンな創りやダイナミックな空間、細部までこだわったディテールをよく見かけますが、この本で紹介される家はもっと個性的なものばかり。非住宅である公共建築物などは、デザインした人のアイデンティティがそのまま表れているように思えます。一方住宅の場合は、「建築主」のアイデンティティを「建築家」(デザイナー)が「建築」に変換して、創りあげているのだと思います。そういう意味で、ここに紹介されている数々の住宅は「建築家」の作品というより、まさに「建築主」の”夢の棲み家”となっています。


イラストでわかる建築設備/山田信亮、菊池至、打矢瀅二、中村守保
上水道、下水道、給湯設備、消火設備、空調設備、換気設備、受変電設備と建築設備全般について簡単に分かりやすくまとまっています。専門用語はかなり控えめで、半分くらいの内容は既に知っているものでした。建築設備を全く知らない人でもすぐに読める良本ですし、建築実務者にもお勧めできる一冊ですね。建築設備を専門にしていないなら、この本の内容の理解だけでも十分かも知れません。

12月の読み物


トコトンやさしい発電・送電の本 (今日からモノ知りシリーズ)/福田遵
原発事故や太陽光発電の買取拒否など、電気エネルギーに関する動向は日々変化しています。でも、そもそも電気はどうやって作っているのか、作られた電気はどのようにして家庭やオフィス、工場などに送電されているのか。恥ずかしながら、この辺の知識が全くなかったので内容も易しく読みやすい「トコトンシリーズ」のこの本を読んでみました。
前半は、電気や発電の基本的なことが書かれていてとても解りやすかったのですが、中盤以降は専門用語が多くなりちょっと内容が理解しきれなくなりました・・・。ともあれ、専門的な知識まで吸収しようとは思っていなかったので、発電と送電の大まかな流れは理解できたので良しとしましょう。

11月の読み物

私たちの選択/アル・ゴア

アメリカ合衆国元副大統領のアル・ゴア氏の「温暖化を解決するための18章」。CO2の問題だけではなく、温暖化に影響を与えている様々な事象(農業、人口、工業、IT、神経学など)を確かな情報と分析のもと、丁寧に説明されています。総ページ数400Pで尚且つ2段構成というボリュームで、読みきるのに2ヶ月もかかりました・・・。ページ毎に温暖化に関連するカラー写真と本文からキャッチコピーを入れるという構成で、本を読んでいると言うよりホームページを見ているような錯覚も感じました。本書の全てが温暖化の全て・・・ではないでしょうが、温暖化を解決するためには是非知っておきたい内容ばかりです。

9月の読み物

緑のある庭づくり/安藤洋子

実際のガーデニングプラン、樹木・草花の種類と特徴、DIY用の外構工事の基礎知識などタイトル通りの「緑のある」外構工事をするための情報がたくさん載っています。個人的に樹木・草花の知識・経験値はすこぶる低いので、随分と勉強になりました。

復元 安土城―信長の理想と黄金の天主/内藤 昌

タイトルに惹かれて読んでしまった一冊。現存する様々な資料をもとに分析され、推察・考察された内容がびっしりと書かれています。歴史分析した本は初めて読みましたが、いやはや、ちょっと難しい内容でした・・・。安土城の土塁や束石の遺跡から、複数の資料を分析し、柱の位置・スパン・断面寸法、そして何故そうなっているのか、というところまで詳細に述べられています。戦国時代に栄華を誇っていた安土城、その片鱗を垣間見た気がしました。

8月の読み物

脳内革命/春山茂雄

脳内ホルモンと名づけられた脳内物質の分泌で動物のあらゆる病気や感情を説明できてしまうらしい。よく言われる「病は気から」というのもこの脳内ホルモンで説明ができてしまう。身体に良い影響を与えてくれるβエンドルフィン。脳内モルヒネ、脳内麻薬などともいわれるこの物質は鎮痛作用や幸福感を与えてくれると言う。このβエンドルフィンを自分の力でコントロールできると、病気にかかり難く健康な暮らしが可能となるそうです。所謂、モルヒネや麻薬とは違い副作用はありません。逆に、アドレナリンなどの脳内物質は毒性を持つため抑えることが必要。「嫌だな~」「面倒だな~」「やりたくない!」などのマイナスな気持ちは毒性のある脳内物質を作り出してしまうと言う。前向きに、楽しく、と言う感情はβエンドルフィンを作れるとか。なるほど~と納得させられる一冊でした。

納豆大全/町田忍
納豆大全!
全編に渡ってとにかく納豆の話づくしの一冊です。諸説ある納豆の生い立ちや納豆論争!?の結末など知らないことが多くてとても面白い。何より、納豆菌が健康にどれだけ貢献してくれるのかを詳しく書いてあります。私自身はもちろん、この本の話を家族に説明したらみんな納豆が食べたくなってしまうほど、納豆の魅力が詰まった内容です。そしてこの本を書き上げた著者の納豆マニアっぷりもすごい(笑い)。