平成26年度の補正予算でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)の補助金事業を行っています。ZEHとは、住宅の年間の一時エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ以下に設計された住宅のことをいいます(簡単に言うと、住宅で消費するエネルギー量を極力抑え、太陽光発電などで発電したエネルギー量と相殺したときにゼロ以下にすること)。2030年までに新築住宅の平均でZEHを目指すことを目的に130万円を補助している事業です。 続き
窓の取得日射補正係数算定方法による比較
H25省エネ基準の外皮の計算で、冷房期の平均日射熱取得率(ηA)を求める際に窓については、係数を用いて各方位毎に数値の補正をします。この窓の取得日射補正係数は算出方法がいくつかあり、計算工程や安全率などが異なります。同一の条件の場合、これらの計算方法でどのような結果になるか比較検証してみます。
熱橋面積比率の検討
H25年省エネ基準で定められている評価方法基準(建築主の判断基準)である「外皮の計算」をする際に、部位毎の熱貫流率を求めていきます。この時に「熱橋」について考慮しなければなりません。熱橋とは、断熱材の入らない柱や間柱、梁、桁、垂木、根太などが該当します(木造住宅の場合、S造やRC造では鉄骨やコンクリートが該当)。H25年基準ではこの熱橋を3つの計算方法で検討します。 続き
基礎の熱貫流率を計算と比較
H25年省エネ基準では、基礎部分の計算方法が変更されました。基礎面積や周長(長さ)の拾い出しルールや熱貫流率の計算式が主な変更点です。
一次エネルギー消費量の計算を考察
平成26年4月より改正された省エネルギー基準で建物の外皮性能とは別に計算することになった一次ネルギー消費量。建築研究所が提供するWEBプログラムを利用して計算するので、計算ルールが分かれば割と簡単に計算できます。q(外皮の熱損失量)とmC・mH(冷暖房期の日射熱取得量)それぞれの値が計算結果にどう影響してくるのか。また、主たる居室・その他の居室・非居室の増減はどう影響するのか。このあたりを実数値をもとに考察してみました。
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H25年省エネ基準の方位係数を検証
H25年省エネ基準では建物の外皮計算の日射遮蔽計算に用いる「方位係数」が大幅に変更されました。結果的に「有利」になったのか、「不利」になったのかを旧基準であるH11年省エネ基準と比較して検証してみたいと思います。
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ようこそ!シンプルプランのHPへ
シンプルプランのHPへアクセスしていただき、ありがとうございます。当社は、省エネルギー住宅の設計・施工・監理・申請などをおこなっています。このページではシンプルプランについて以下のことを説明しています。このページ以外のことについてはブログ記事をご覧いただくか、直接お問い合わせください。
事業概要
事業名称 | シンプルプラン |
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代表者 | 的場 千修 |
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事業所在地 | 〒360-0162 埼玉県熊谷市村岡298-17 |
登録等 | 建築士事務所 埼玉県(1)第11145号 CASBEE戸建評価員 戸-03319-15 気密測定技能者 1000-002 住宅省エネルギー技術者地域リーダー 設計 25-11-B2-045 施工 24-11-B-019 既存住宅現況検査技術者 第02-13-02564号 |
主な事業内容 | 省エネ住宅の設計・監理・施工 住宅の外皮性能計算及び申請 建築確認申請 長期優良住宅登録申請 低炭素住宅の認定登録申請 CASBEE戸建評価申請 ホームインスペクション 断熱設計・施工指導 一般住宅の現場管理 |
PHONE | 090-9316-8809 |
FAX | 048-536-5510 |
splan626@gmail.com |
設計理念
日本は北の寒冷地から関東・関西方面の温暖地、南の亜熱帯地があり、地域によって気候風土は大きく異なります。また、戦後70年間での住宅建築の技術革新はめまぐるしく、特に家電製品をはじめとする設備機器の進歩は私たちの暮らしをとても便利で豊かにしてくれています。
一方で、長く受け継がれ探求されてきた日本の伝統的な家づくりの知恵は、片隅に追いやられ或いは忘れられています。産業化した住宅建築ではこうした地域の気候風土や先人の知恵は活かされることは少ないです。日本のどこでも同じ造り、同じ間取り、同じ素材では快適な暮らしづくりとは言い難いものです。
文明の進歩を否定することなく、地域の気候風土を読み取り、先人の知恵を活かした家づくりこそが賢い家づくりとなり、快適な住まいとなると信じています。
限りある予算の中でどんな家づくりができるのか、それをじっくりと検討して悩んで迷う。家づくりはとても膨大なエネルギーを費やすものです。シンプルプランの「設計」は、そんなあなたの家づくりへの「想い」をかたちにするお手伝いをすることです。
省エネルギー住宅
省エネルギー住宅と聞いてどんな家をイメージするでしょうか?光熱費が安い、暖かい、涼しい、値段が高い、オール電化、太陽光発電・・・などをイメージすることが多いと思います。どれも間違いではないですが、省エネルギー住宅の本質的な部分を見てないと言えます。
結論から言うと、住宅の省エネルギー性能を高めるということは、「断熱」「気密」「防露」の3つの性能を高めることです。光熱費やオール電化、太陽光発電などの設備機器やその電気代などは住宅の省エネルギー性能ではなく、住まい手の趣向や暮らし方によるものです。
では、「断熱」「気密」「防露」の3つの性能を高めるとはどういうことなのか・・・?使用箇所によって適切な「断熱材」を選定し、「気密」「防露」性能を確保できる素材や施工方法を設計することです。
誤った設計では、「断熱」性能ばかりに気を取られ「気密」「防露」性能を確保できていません。結果として、結露が生じやすくなったり、隙間が多く暖冷房のエネルギーを無駄に消費する家が出来てしまうことは少なくありません。
「気密」「防露」性能をキチンと設計できていれば、結露の発生を抑え、発生しても適切に排出することができます。室内ではカビやダニの発生を抑えられるので空気環境が良くなり、構造体も乾燥状態が維持できるため建物の寿命が長持ちします。
「断熱」性能を高めることで、家の中の温度差が小さくなり家庭内の脅威であるヒートショックの発生を抑えることができます。ヒートショックによる死亡事故数は交通事故の死者数の2.5倍とも言われています。健康的な暮らしには「断熱」は欠かせないのです。
人と建物の健康と寿命を守る、これが省エネルギー住宅の本質的な部分です。結果として暖冷房エネルギーも小さくすることができ、地球環境への負荷も小さくなります。省エネルギー住宅に住むということは、自分と家族が快適な暮らしができて、さらに環境にも配慮することができる一石二鳥にも三鳥にもなることを意味します。
ホームインスペクション
ホームインスペクションをご存知でしょうか?ここ数年で注目が集まってきていますが、ホームインスペクションとは「住宅(ホーム)の検査(インスペクション)」を意味しています。
日本は少子高齢社会となっており、人口が減少しています。全国の住宅をストック(在庫)数だけで考えれば、既に新築する必要は無いだけの数が確保されています。国も新築よりも既存の住宅を長持ちさせることに力を注いでいます。
そこで、ホームインスペクションが必要になってくるのです。これまでも優良な施工会社(ハウスメーカーや工務店)は、定期的に点検などを実施していましたがその数はごく少数です。実際、あなたの住まいを建てた施工会社と今でも繋がりがあるでしょうか?
ホームインスペクションは建物の「今の状態」を検査して報告することが目的です。例えるなら建物の「健康診断」です。皆さんも年に1度は健康診断を受けていませんか?
ホームインスペクションも健康診断と同じでいくつかの段階があります。重点的に調べるのは、「雨漏り」「白蟻被害」の2点です。「雨漏り」が発生したままの状態を放置していると、間違いなく「白蟻被害」が発生します。「白蟻被害」が発生すれば、最悪建物としての寿命が終わります。つまりこの2つの事象は家にとって最も悪い病気と言えます。
ホームインスペクションではこれらが発生する可能性を検査しています。屋根材の破損、外壁のひび割れ、コーキングの破損、設備配管の老朽化・・・と要因は多岐にわたります。どんな住宅でもいずれこのような事象が必ず発生します。
「建物の専門家=住まいのドクター」であるホームインスペクターでなければ調査・判断ができません。本来は家も人の命に関わるとても大切なものなので、車の車検と同様に定期検査が必要なのです。あなたのお家にはかかり付けのホームインスペクターはいますか?
料金案内
お引き受けしている主な業務内容とその料金案内は下記の通りです。申請をご自身でされる場合は、計算のみのご依頼もお引き受けしています。ご依頼の際は「お問い合わせ」からお願いします。(表示料金は全て税別金額です)
申請
各種申請ごとの料金は下記の通りです。表記以外の申請もお引き受けいたしますので、お問い合わせください。
証明書・適合証の種類 | 料金※1 | 納期※2 | 備考 |
---|---|---|---|
省エネ住宅ポイント対象住宅証明書 | 55,000 | 2週間 | 断熱性能等級4 |
現金取得者向け住宅性能証明書 | |||
フラット35Sの適合証明書【金利B】 | |||
贈与税の非課税措置に係わる住宅性能証明書 | |||
低炭素認定住宅の技術的審査適合証 | 65,000 | 2週間 | |
フラット35Sの適合証明書【金利A】 | 省エネルギー性 | ||
長期優良住宅の技術的審査適合証 | 110,000 | 3週間~ | |
性能評価の技術的審査適合証 | 110,000~ | 取得数により変動 | |
増改築等工事証明書 | 40,000 | 1週間 | 現地調査有り |
熱損失防止改修工事証明書 | |||
建築物省エネ法の届出 | 70,000~ | 1週間 | 事務所・工場等 |
住戸数*15,000~ | 2週間 | 共同住宅系 | |
建築物省エネ法の適合判定申請 | 個別相談 | – | – |
※1.目安の料金となります(計算費用含む)。再計算や特殊な案件などの場合は別途お見積もり申し上げます。
※2.標準期間となります。必要な設計図書などが不足している場合、納期が大幅に遅れる可能性があります。
※3.上記全ての料金には評価機関の審査手数料は含まれていません。申請内容により実費分をご負担いただきます。(下記参照)
【参考】評価機関審査手数料一例
評価項目の分類 | 手数料 |
---|---|
断熱性能等級4 | 20,000~30,000 |
一次エネルギー性能等級4・5 | 30,000~40,000 |
住宅性能証明(検査費含む) | 45,000~55,000 |
長期優良住宅 | 45,000~55,000 |
設計住宅性能評価 | 45,000~ |
評価機関により多少の変動があります。また、建築確認申請など他の申請と併願の場合、割引が適用されることもあります。
計算
申請はご自身または施工会社などが行い、計算のみ当社でご依頼いただくことも可能です。
計算の種類 | 料金※1 | 納期※2 | 備考 |
---|---|---|---|
外皮の性能計算 | 35,000 | 3日 | |
一次エネルギー計算 | 10,000 | 2日 | 外皮の性能計算は別途 |
防露判定 | 5,000~ | 2日 |
※1.目安の料金となります。再計算や特殊な案件などの場合は別途お見積もり申し上げます。
※2.標準期間となります。必要な設計図書などが不足している場合、納期が大幅に遅れる可能性があります。
計算に必要な設計図書
図書名 | 断熱 | 一次 | 備考 |
---|---|---|---|
現地案内図 | ◎ | ◎ | 方位を明記 |
配置図 | ◎ | ◎ | 方位を明記 |
各階平面図 | ◎ | ◎ | 寸法・開口部サイズ明記 |
4面立面図 | ◎ | ◎ | 寸法・方位を明記 |
矩計図 | ◎ | ◎ | 寸法・断熱仕様を明記 |
断面図 | ○ | ○ | 寸法を明記 |
基礎伏図 | ○ | ○ | 寸法・断熱仕様を明記 |
仕上表 | ○ | ○ | 開口部・断熱仕様を明記 |
建具表 | △ | △ | 平面図で代用可 |
設備表 | × | ○ | 各設備のメーカー・品番まで明記 |
照明器具表 | × | ○ |
※特殊な窓や断熱材の場合は性能値が分かるカタログなどが必要になります
設計
設計は内容により費用・期間が大きく異なります。以下は参考程度とし、必ずお問い合わせください。
設計内容 | 料金 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|
新築住宅の設計 | 1,000,000~ | 2ヶ月~ | 許可などは別途 |
リフォームの設計 | 500,000~ | 1ヶ月~ | |
現場監理 | 300,000~ | 2ヶ月~ | |
断熱設計 | 要相談 | 要相談 | 着工後は不可 |
補助金などの申請 | 要相談 | 要相談 | ZEHなど |
開発許可申請 | 300,000~ | 1ヶ月~ | 測量は別途 |
設計費用の内訳は労務費がその大半を占めます。設計期間が長期に渡るほど費用は高くなり、短期間であれば安くなります。また、ZEHなどの補助金制度の申請は、受付期間があるため準備期間がない場合はお断りさせていただくこともあります。
検査
ここでいう検査はホームインスペクションとなります。建築基準法の完了検査や瑕疵担保保険の配筋・軸組み検査などとは異なります。
検査内容 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
標準検査 | 25,000 | 目視による検査と写真付の報告書を作成 |
床下検査 | 20,000 | 床下に潜り確認可能な範囲を調査、報告書を作成 |
耐震改修設計 | 15,000 | 標準検査の結果を元に耐震性能または断熱性能を計算し、改修案を提案します |
断熱改修設計 | 10,000 |
※標準検査は家具などの固定物や障害物がある場合、移動及び撤去はしない範囲で検査となります。