埼玉県農業大学、渡り廊下

埼玉県農業大学校を見学

本日、埼玉県熊谷市にある埼玉県農業農業大学校の見学に行ってきました。この建築物の最大の特徴は構造や仕上材のほとんどを木造としていることです。更に、その生産地は埼玉県が9割以上というまさに地産地消の案件でした。

主催元であるNEWCA(次世代木質協議会)と株式会社シェルターのセミナーは数年前にも参加したことがありました。しかし、今回のセミナーは参加者数がすごいことになっていました。通常、この手のセミナーは50名以上いれば盛況なほうですが、今回は恐らく200人を越える参加人数でした。あまりに参加者が多かったため、セミナー時間を短縮して2部構成にするほど。近年の木造建築物に対する関心の高さを感じました。

埼玉県農業大学校の新キャンバス(?)が熊谷市内にまもなく完成となることから、完成前のお披露目でした。参加者の中には、学生さんっぽい人たちもいたので、学校見学のための参加者もいたのかも知れません。

講堂から食堂、学生寮、各種ゼミ室、実験室など全てがほぼ木造の建築物でした。木造の場合、特に防火・耐火関係の法規制限があり大規模での計画は難しいものです。今回も同様で、各棟は1,000㎡以内に抑え、廊下などをS造やRC造のエキスパンション・ジョイントとすることで、そうした制限をクリアーしたそうです。

埼玉県農業大学、新築
参加者の行列
埼玉県農業大学校、学生寮、新築
学生寮
埼玉県農業大学、講堂
講堂
埼玉県農業大学、天井、モミガラボード
天井にモミガラボードを使用
埼玉県農業大学、天井、モミガラボード
モミガラボードの目透かし張り
埼玉県農業大学、講堂
講堂の天井軸組み
埼玉県農業大学、講堂
講堂の下部構造と上部構造の取合い
埼玉県農業大学、モミガラボード
模様入りモミガラボード
埼玉県農業大学、モミガラボード
壁面のモミガラボード
埼玉県農業大学、渡り廊下
渡り廊下の軸組み
埼玉県農業大学、渡り廊下
各種ゼミ室などの廊下
埼玉県農業大学、廊下、ハイサイドライト
廊下上部のハイサイドライト
埼玉県農業大学、教室
電子黒板とモニター付の教室
埼玉県農業大学、メディアセンター、丸太集成材
メディアセンター内の丸太集成材
埼玉県農業大学、丸太集成材
丸太集成材
埼玉県農業大学、壁LVL化粧材
LVLの壁材

結構面白い素材がありました。

まずは籾殻を使用したモミガラボード。籾殻を接着剤で固めたような材料で非常に軽いものでした。しかも、今回使用した籾殻は熊谷産だそうです。葉っぱや枝などを埋め込んで柄をつけていたのも面白いですね。OSBボードの籾殻版といった感じかなぁ、でも心材はないから耐力には期待できなそう。受注生産ぽいけど、一般でも購入できる材料なら色々と使い道がある素材ですね。

LVLも随所に使用されていました。中でも興味を持てたのは壁に使用したLVLボード。LVLは薄く割いた板を繊維方向に垂直に張り合わせたもの。ドアや枠の心材によく使われています。これを仕上材として使っているのは面白い。しかも重ねられている面をそのまま見せているのが面白い。

写真を取り損ねてしまいましたが、内部の引き戸枠の納まりも興味深いものがありました。普段は木造在来工法での設計や納めが多い中、「どうやって納まっているのかな?」という部分がたくさんありました。もちろん、この建物は木造在来工法ではないので独特の納まりなのだろうと思います。施工者の説明もあればより内容の濃いセミナーになったなぁ、と施工よりの私は感じました。

RCや鉄骨の建築物もかっこ良さはありますが、落ち着くのはこういう木造建築物だなと、改めて実感しましたね。

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