リフォーム、基礎断熱

深谷市N邸リフォーム

3月下旬から深谷市内で住宅のリフォーム工事の現場管理をしています。キッチンなどの設備機器入れ替え、内装材の張替え、サッシのガラス交換、外装の塗り替えと結構なボリュームの工事です。当初は昨年末の着工予定でしたが、色々と諸事情が重なりこの時期までずれ込みました。結果としては、省エネ住宅ポイントを受けられる時期になったのでタイミングが良かったです。

工事概要

建築年数 約16年
基礎 布基礎コンクリート
構造 木造在来工法
階数 2階
屋根 軽量スレート瓦葺き
外壁 ALC50mm
サッシ アルミ+単板ガラス
断熱材 GW10kg50~100mm

築年数的にリフォーム適齢期?な物件です。既存の仕様で珍しいのは外壁がALC50mmというところでしょうか。木造住宅では35mm~位の薄いものが一般的です。断熱仕様は天井に100mmのグラスウール、外壁と床は50mmのグラスウールが施工されていました。施工状況は後述します。

解体工事

今回の工事で解体する箇所は

  1. UB
  2. キッチン
  3. 洗面化粧台
  4. 2階トイレ
  5. 2階収納2箇所
  6. サッシ1箇所

です。ほとんどの部屋の壁と天井のクロス張替えるので古い壁紙も剥がします。以下は工事の様子です。

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在来のタイル貼りのお風呂をUBにするときは土間コンクリートの撤去が必須となりますが、今回はUBの入れ替えなので当初は予定していませんでした。ところが、思ったより既存土間のレベルが高くそのままでは洗面所から1段上がるような仕上がりになってしまうため、急遽既存土間の解体をすることになりました。このように予定していない工程が増えると調整が大変です。

断熱工事

リフォームで断熱工事をキッチリ施工することはとても難しいです。理由は物件ごとに異なりますが、大きなものとしては

  • 外壁又は内壁(天井や床)を壊す必要がある
  • 気流止めが施工されていない
  • 通気層が施工されていない
  • 防湿気密層が施工されていない
  • 計画換気が施工されていない

といったことが当てはまります。いずれの項目も断熱施工する際に重要なことなのですが、リフォームでこれらをきちんと施工するとなると、構造躯体以外を解体してスケルトン状態にする必要があります。もともと住宅全体の断熱リフォームを希望しているのなら良いのですが、設備の入れ替えや部屋の増減築がリフォーム目的の場合はそうもいきません。工事費が2~3倍は増えるのでお客様が望まれません。

とは言え、部分的に外壁や内壁を解体するので断熱施工を是正できる部分に関してはキチンと施工したいものです。以下、今回の工事で行った断熱施工工事の様子です。

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既存UBの断熱施工は不完全なもので、気密処理はもちろんのこと、断熱材そのものが未施工の箇所もありました。古い断熱材は全て撤去して入れ替えましたが、大工さんに任せっぱなしにしたら案の定、間違った施工をしていました。言葉よりも実際に見せた方が理解がしやすいので、私が自分で施工して覚えてもらいました。床部分も無断熱だったので、基礎断熱を施工しました。

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1階間仕切壁の下部、2階間仕切壁の上部には気流止めが必要となります。該当箇所の気流止めは全く施工されてなかったので、施工が可能な範囲に気流止めを施工しました。新しい断熱材はグラスウール16kg100mmを使用したので、これを気流止めにするには厚みが大きすぎました。そこで、撤去する古い断熱材のなかで使用できる部分を再利用して気流止めとしました。50mmの断熱材だと折り曲げて100mm程度の厚みになるので都合が良いのです。

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そのほか、壁下地をやり直すキッチン外壁部とサッシ交換する部分の内壁を剥がしたので、この部分の断熱施工を是正しました。

 仕上工事

最後に仕上状態をダイジェストで紹介します。

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キッチンやUBなどの設備関係は新しいものほど色々な機能が付いていて、「うちにも欲しいなぁ」と毎度思ってしまいます。真新しくてピカピカの状態は見ていても気持ち良いですし。

2階バルコニー床のFRPも表面の塗膜が劣化していたので、1層追加して補修しました。今回のお宅は1階の部屋の上には載っていないので、万が一防水が切れても天井が雨漏りする・・・という可能性は低いものの、構造体内部に雨水が浸入するのは木材の腐朽に繋がるためしっかり補修しました。

玄関ドアはリフォーム用のドアに交換しました。リフォーム用のドアの場合、既存のドア枠に被せるように取付できるので内外壁はそのままで交換できます。フローリングも既存の床の上から張れるタイプのものを使用しました。解体工事とその処分費を考えればこのタイプのフローリングも合理的です。

ガラスは全室交換しました。元々が単板ガラスでしたので、断熱・日射遮熱性能ともに一番の弱点となっていた部分です。ここを真空ガラスにすることで、大幅に断熱性能が上がりました。

省エネ住宅エコポイントは、
①ガラス交換
②断熱浴槽などの設備機器
の分が貰えそうです。
ユニットバス廻りやサッシ交換箇所の断熱材施工箇所は、対象となる量の断熱材に満たないので残念ながら該当しません。
小さい部位でもしっかり断熱施工してあるので対象にしてくれたらいいのになぁ、と思いますが・・・。