木造新築、外観遠景

熊谷市木造レストラン新築

熊谷市内で木造のレストラン新築工事の現場管理の仕事がありました。完了検査待ちの状態ですが工事そのものはほとんど終ったのでまとめて記事にします。少し前に記事にした熊谷市食品加工工場新築と水路を挟んでの計画物件でした。

この建築物は延べ床面積で約90坪あり、レストラン部分は約45坪ほどです。レストランの半分は地元で採れる野菜や果物をはじめ自家製の味噌などの加工食品などを販売するスペースとなっています。

建築概要

建築概要は以下の通りです。

建物用途 農産物販売所兼レストラン
敷地面積 4,050.69㎡(約1,200坪)
建物面積 299.77㎡(約90坪)
構造 木造
階数 平屋
基礎 布基礎コンクリート
外壁 木製杉板+窯業系サイディング
屋根 ガルバリウム鋼板

敷地が恐ろしいほど広いです。分譲すれば20棟くらいの住宅が建つくらいの広さですね。それにしては、建物が小さく見えそうですがそうでもないんです。それは、徐々に分かってくると思います。

基礎工事

この建物も熊谷市食品加工工場新築と同様の布基礎コンクリート+防湿土間コンクリートの設計仕様です。鉄筋の径や本数、コンクリートの厚みなど全て同じです。ただ、こちらの建物には「冷蔵室」はありませんので、基礎断熱の設計内容にはなっておりません。(断熱設計に関しては思うところは多々あるのですが、今回はあくまでも施工管理の仕事のため余計なことは言えません)。

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基礎の構造は一般的な布基礎コンクリートで、特筆することは特にあいませんが、杉丸太柱の柱脚支持力が必要と予想されたため、独立柱基礎と特殊な柱脚金物に変更させてもまいました。

木工事

木造なので、やはり木工事の占める割合がほとんどです。又、建物用途が複合用途の場合、防火上の規制事項なども増えてきます。

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上棟の様子はもっと細かく記録する予定だったのですが、とてもそんな余裕がなく作業終了時に遠景でパシャッと1枚取る程度になってしまいました。

棟梁(大工のリーダー)は上棟が完了するまで、かなり神経をすり減らします。天気の様子・高所作業での安全確認・部材の組み上げる順番などなど。一般的な住宅であれば1日で終る上棟作業が、この建物は6日間かかりました。ですから、連日の棟梁にかかる精神的なプレッシャーは相当なものでした。それをサポートして、スムーズに・安全に現場作業が進行するようにするのが、私の仕事な訳です。まぁ、戦場のような日々でしたね・・・。

建物用途が異なる部屋は「防火上主要な間仕切り壁」というものにする必要がありました。これは、その室で火災が発生した場合に用途の異なる隣接室に延焼する時間を一定時間確保する防火上の措置です。住宅ではまず必要になりませんが、アパートなどでは各部屋はこの「防火壁」で区切られています。これを木造で造る場合、いくつか施工方法はありますが一般的には石膏ボードを2重に張ります。厄介なところが、「屋根まで達すること」という基準のため、屋根下地材の野地板下端まで張り上げないといけないところです。脚立などで作業できるならいいのですが、今回は床から屋根面までの高さは8mもあるので、野地板部分の石膏ボードは先行して施工しました。防火壁の施工には3週間もかかりましたが、後施工で行っていたら倍の時間を費やしただろうと予想されます。

その他工事

基礎・木工事以外をまとめて掲載します。外部・内部が入り混じっているので工程順ではありませんので、悪しからず。

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この建物の(施工上の)一番の特徴はレストラン部分の小屋束・梁・火打ちをあらわしにするところです。防火上の規制があり、木材をそのまま仕上げにすることは許されず、石膏ボードを張った上に不燃クロスを張るという、とてもとても手間のかかる施工方法が指示されていたことです。計画段階で、「他の方法を考えましょう」と色々手を尽くしましたが予算・工期的に無理であったため、この施工方法を実施することになりました。木を見せたいが為の構造ディテールなのにそれを包んでしまっては、何の意味があるのかと・・・。ところが、仕上がってみれば意外と悪くないんですよ!内装屋さん綺麗に仕上てくれてありがとう!て、感動しちゃいました(笑)。まぁ、大工さんを含めものすごい手間がかかりましたけどね。

私の管理分野ではないのですが、水路横断と防火水槽の工事写真も掲載しました。この土地は元々水田で、現況地盤より2m掘ると地下水が湧き出てきます。写真にもあるように、掘削するともこの地下水が止まりません。施工中はずっ~と水中ポンプをまわして排水が必要でした。土木工事としてはまぁ、かわいいものなんでしょうが私は土木工事に携わることはないので、貴重な経験でしたね。