木造、現場発泡ウレタン、壁断熱

熊谷市食品加工工場新築

熊谷市内某所で今年のGW明けから先月までの6ヶ月間、食品加工工場の新築工事の現場管理をしていました。久しぶりに建物規模の大きい物件だったので、中々大変でした。

戸建住宅では設計者=施工者(建設会社)となるケースも多く、現場管理の仕事の依頼はたいてい建設会社や不動産業者から発注されます。しかし、今回のような物件では「設計者」「施工者」「監理者」とそれぞれ独立した立場の場合が一般的です。「設計者」は設計図書を作成し、「施工者」は設計図書に基づき施工して、「監理者」は設計図書通り施工できているか確認します。私は今回この「施工者」の現場代理人という立場で現場管理をしていました。

建築概要

建築概要は以下の通りです。

建物用途 食品加工工場
敷地面積 約1,680㎡(500坪)
建物面積 約230㎡(70坪)
構造 木造
階数 平屋
基礎 布基礎コンクリート
外壁 窯業系サイディング
屋根 ガルバリウム鋼板

これだけ見ると敷地が広いだけで、普通の新築住宅とあまり変わらないですね。

基礎工事

進捗状況を記事にしてもよかったのですが、現場業務が多忙でまとめる時間が取れませんでした(汗)。現場写真も工事管理記録としてのものが多く、HP掲載用は全く撮影していなかった・・・というのも理由です。そんな訳で、使える写真のみで工事の流れをドバーッと紹介していきます。

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布基礎コンクリートなんて実に10年以上施工していなかった気がします。ブロックフェンスの基礎ではほとんど布基礎コンクリートですが、木造建築物の基礎としては久しぶりですね。防湿土間コンクリートを全面に打設すると、ベタ基礎コンクリートとほとんど変わらない気がしますが・・・。これならベタ基礎コンクリートにしたほうが施工もやり易かったなぁ(^^;)。

加工した食品を冷蔵室で冷やして保管するため一部に基礎断熱をしています。当初、設計図では土間コンクリート下のみ断熱材施工で立上り部分はまさかの無断熱!?という内容でした。基礎コンクリート部分の熱移動に関してはこのような誤解があります。本来基礎部分で断熱が必要なのは、立上り部分の外気に接する部分です。また、今回のように冷蔵室という年間を通して低温を保とうとする場合は、外気以外にもその他の室と接する部分の基礎立ち上がりにも断熱施工が必要です。

明らかに室の目的に適合していないと判断したため、設計者の承認を得て設計内容を変更させてもらいました。土間下部分のみに断熱材を施工しても冷熱を土間コンクリートに蓄熱させる効果は期待できても、外気(又はその他の室)からの熱移動は全く断熱されないことになります。冷蔵室の設定温度は5℃前後ということから、立ち上がりの基礎断熱をしなければ冬季以外の期間、基礎表面で結露を起こす可能性も非常に高かったと思われます。

木工事

上棟から木工事全般をまたドドーンと載せていきます。

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ほとんどが施工管理記録の写真として黒板付きで撮影していたので、記事には不向きでした。その中でも使えそうなものだけをピックアップしてみると何だか工事の流れが分からない感じになってしまいました(^^;)。

この物件は住宅ではないので、防火上の規制もいくつかありました。木造の共同住宅(アパート)でもよく見かける「防火上主要な間仕切り壁」というやつです。石膏ボードを土台から屋根板まで2重に張り上げることが求められます。共同住宅の場合は、「界壁」となるので遮音のため内部にグラスウールなどの遮音材も必要となりますが、今回これは不要でした。

とはいえ、木工事ではこの「防火上主要な間仕切り壁」が要所々々に計画されていたので、施工するのが大変でした。天井仕上面までならたいした事ありませんが、屋根板まで届くように張るのは骨が折れます。しかし、木造で火災になった際に燃え広がらないようにするための措置なので仕方ないのですが・・・。

その他工事

その他の工事をまとめて一気に載せます!

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食品加工工場なので、薪を使う「かまど室」を作ったりもしました。あらためて完成写真を取らせて頂こうと思ったのですが、既に使用開始していてススで真っ黒に・・・。悩んだ結果、掲載は止めました(苦笑)。

外壁の通気胴縁の施工は、キッチリとチェックしました。きちんと理屈を理解している職人さんだったので、是正することもなくバッチリでしたね。

吹きつけ断熱に関しても施工厚さは細かめにチェックし、2回くらいやり直してもらったりしました。吹き付け断熱材は、施工直後にモコモコと膨らみ、硬化するまで速さを緩めながらさらに膨らみます。なので、吹き付け加減が意外と難しいのです。膨らみすぎて柱より出っ張ってしまえば、仕上材が施工できないため切り落とす必要がでてきます。とは言え、厚みが確保できていないのは問題ですから、しっかりとチェックしました。


 

実はこの物件の隣接地にもう1棟同時に施工していました。2棟同時の施工管理でしたので、時にはパンクしてしまいそうなほど忙しかった時期もありました。ですが、何とか業者・職人さんたちと協力し合いながら完成し、無事に検査も指摘なしで合格できました。(^^)v

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