熊谷市、新築、基礎工事、独立柱、配筋

熊谷市N邸新築工事

今月から熊谷市内で新築工事の管理業務が始まりました。
概要は、木造2階建ての専用住宅。特筆すべき点としては、2階から1階まで屋根を葺き下ろして大屋根として10kwを越える太陽光発電を搭載することですね。

建築場所は市街化調整区域内の分譲地です。熊谷市近郊ではよく見かけるタイプの分譲地ですね。
市街化調整区域内の土地ということもあって、従前地は水田だったと思われます。いつ頃まで水田として使用していたのかは定かではありませんが、こうした土地の場合は地耐力が安定していないのがほとんどです。

地盤調査

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地盤調査の結果、予想通り地盤の補強工事が必要という判定がでました。
近年は品確法による瑕疵担保責任の明確化や耐震偽装事件を受けての瑕疵担保保険の義務付けなどなど、法規的に地盤の安全性を担保するようになりました。一昔前までは住宅を建てる前に地盤調査をすることは稀でしたが、今では実質的に必須となっています。
地盤強度に起因することで万が一建物に重大な損害が発生した場合は、施工会社が責任を負うことになっています。そのため、地盤強度に対して第3者の保証を取ることが一般的な流れとなっています。
ということで、今回も地盤補強をすることで第3者の地盤保証を取ることになりました。

地盤改良

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今回の地盤改良工事の種類は「柱状改良」というものです。
柱状改良とは、建物の下にコンクリートの柱を造ってその柱の上に基礎を乗せて建物を安定させる工法です。地盤調査をすることで、その土地のどの辺りの深さに硬い安定した強度の地盤があるか確認することができます。このコンクリートの柱をその地盤の安定したところに建てるイメージですね。安定した地盤の上に建てた柱の上に建物が載る、これが柱状改良です。
2階建ての木造住宅の全重量はおよそ30tくらいです。その重さに耐えられなければなりませんので、数本のコンクリートの柱だけでは無理があります。結果的に今回の改良工事では合計32本の柱を造りましたので、1本当たりの負担過重は1tくらいです。

基礎工事

地盤改良工事が終ったので次は基礎工事が始まります。
仕様はベタ基礎コンクリートとなります。これも最近の住宅では一般的な構造です。建物の下にコンクリートの床を造り地盤に対して均等に荷重を負担させる、合理的な基礎構造ですね。
今建っている住宅の半数は布基礎という建物の壁や柱の下だけに基礎を造る工法で、地盤に対して建物の荷重が不均一にかかります。建築地の地盤強度が十分にある場合は布基礎でもいいのですが、軟弱な箇所がある地盤ではベタ基礎コンクリートが安心です。ベタ基礎コンクリートは鉄筋やコンクリートの量が増える分コストは上がりますが、安定した強度を発揮できる合理的な基礎工法です。

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水盛遣り方・地業工事

建物の基準(配置や高さ、長さなど)を出して重機で掘削していきます。掘削の深さを確認して、設計値をクリアしたら砕石による地業を行います。現況の土のままでは耐力が弱いので砕石を敷いて転圧をかけることで基礎下の表層地盤を固めます。
次に湿気が上がってこないように防湿フィルムを敷き、このフィルムの端を押さえるように捨てコンクリートを打設します。
捨てコンクリートは強度を見込まないコンクリートで、水平に打設してその後の作業をするためのものになります。捨てコンクリート無しでも施工できない訳ではありませんが、コンクリートの厚みや鉄筋をまっすぐに組む作業の精度が著しく落ちます。

スラブ配筋

捨てコンクリート打設後に墨出しを行います。墨出しでは鉄筋や型枠を組む上での目印(墨)を付けていきます。この墨出しを間違えるとそのまま基礎の仕上がり寸法に影響してくるので、よく確認する必要がある工程です。
墨出しの確認が終ったら鉄筋を組んでいきます。鉄筋を組むことを配筋と呼び、ベタ基礎コンクリートではスラブ(床)配筋から行います。ベタ基礎コンクリートの場合はこのスラブ配筋で大枠の強度が決まりますので、配筋の間隔や使用している鉄筋の径、継ぎ手の長さなどなど、大切な確認項目が多くあります。

独立基礎

今回のお宅は独立基礎があるプランなので、独立基礎(本体とは連続していない部分の基礎)にもきちんと配筋をしました。玄関ポーチ程度なら専用の金物などで受けるだけでもよかったのですが、構造体の柱が乗る部分なのでしっかりとした基礎にしています。木造住宅では独立柱にこんな配筋をすることは稀かも知れません。

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