「読書」カテゴリーアーカイブ

実際に読んだ本についての記事です。

12月の鑑賞物


コンクリートの科学/監修:明石雄一・編著:コンクリートの劣化と補修研究会
コンクリートについて建築土木の実務者以外の人にも分かり易く解説している本。私からすると常識的な話が中心といったものの、意外と知らないこともありました。名前と主な特徴、用途は知っているけど生成過程は知らなかったり。新技術として少し紹介されていたCO2を固定化するコンクリート開発なども興味深い内容でした。

11月の鑑賞物

廃熱 回収・利用技術/大髙敏夫著

建設業だけでなくあらゆる産業で省エネ化が求められている今、そのアプローチはひとつではありません。そのうちのひとつとして「廃熱」の回収・利用技術はとても重要。一次エネルギー資源として考えると、石油や石炭・天然ガスなどの化石燃料系、太陽光や自然風・海水などの再利用可能系と様々なものがあります。どれもエネルギーという「仕事」に変換する際に「熱」を発生します。この「熱」をただ大気に捨てるのではなく、その「熱」から再度「仕事=エネルギー」を回収する、これが廃熱利用。理論上の利用可能な廃熱エネルギー資源は莫大で、今後の技術発展次第で地球環境に与える影響は大きく変わるようです。

10月の鑑賞物


フィンランドのおいしいキッチン/ジュウ・ドゥ・ポゥム
北欧フィンランドのデザイナーやクリエイターの自宅キッチンと料理を紹介した本。北欧の家具や小物のシンプルなデザインってとても落ち着きます。アラビアやマリメッコなど北欧ブランドの食器やテーブルクロスが暮らしに自然な形でとけ込んでいます。紹介されている料理もサラダや(多分)あっさりした味のオーガニック料理。日本より高緯度の国なので気候も違うので同じような暮らしぶりは難しいですが、憧れは沸いてきます。関東近郊であれば軽井沢あたりの別荘ならこんな暮らし方ができそうです。


シェール革命/財部誠一著
最近耳にすることが多くなってきた「シェールガス」。米国が何かガスを生産できるようになった、程度の認識を改めるべく読んでみた一冊。頁岩(けつがん)という地下1500~3000mという途方も無い地層の中にシェールガスは存在する。その埋蔵量は、従来の天然ガスと同程度というのが凄い。米国の埋蔵量は世界4位ではあるが、掘削技術やパイプラインの整備があるため運用が可能とのこと。むしろ、埋蔵量1位の中国では実用化が非常に難しいらしい。エネルギー資源の最大消費地である米国が輸入に頼らずにエネルギー資源を「地産地消」できること、これが世界のエネルギー事情に大きく変化を与えるのは間違いないようです。

9月の鑑賞物


いい階段の写真集/BMC
ビル系建物の「階段」の写真をとにかくたくさん集めた本。著者のBMCは1950年~70年代のビルをこよなく愛するビル好き集団ビルマニアカフェの略。不定期に刊行している「月刊ビル」の「階段」に焦点をあてた一冊。BMCの拠点が大阪のため、大阪物件がほとんどで数件都内の物件があるという偏りが若干残念なところ。とは言え、掲載されている「階段」はとても魅力のあるものばかり。木造住宅の設計ではまずお目にかかれない「階段」たちです。住宅では2階に上がるためだけのもので、無駄に空間を取ってしまう「邪魔者」にされてしまいがち。手摺の形状・材質・質感・色合い、踏み板の仕上方、ささらのデザイン・材質・バランス。階数を表示するサイン1つとってもたくさんのデザインがあり面白いです。機能的であれ、意匠的であれ、「階段」を上手に設計する参考になる本でした。

8月の鑑賞物

都市型集中豪雨はなぜ起こる?/三上岳彦著

近年頻繁に起きている集中豪雨についての本。この本を読む前から「ひょっとしてこれが原因ではないだろうか?」と考えていたことが間違いでは無いと確信できました。集中豪雨の大きな発生要因は、都市部のコンクリート建築物とアスファルトによる蓄熱、緑地・水面の減少、海風を遮るビル郡など。これらの地理的条件は経済成長期に既に形成されています。ダメ押しで熱中症対策のためのエアコン使用も見逃せないです。普及が進んでいる太陽光発電パネルから大気に反射される光熱も関係あるかも知れません。このまま気温上昇が続けば、PV式の太陽光発電よりも太陽「熱」を利用した発電が主流に・・・なんてこともあるかも?!

7月の鑑賞物


夜は暗くていけないのか/乾 正雄著
「暗さ」をテーマに西欧での「明るさと暗さ」に始まり、石づくりの建物の「暗さ」の理由や現代オフィスビルの照明の在り方まで述べられた一冊。「暗い」というと「日当たりが悪い」というようなイメージがありますが、この本で扱っている「暗さ」はそういうマイナスの「暗さ」ではありません。「暗さ」があるからこそ「明るさ」が際立つこともあります。人がくつろぐ時に欲するのは「明るさ」よりも「ほの暗さ」だったりします。「暗さ」の楽しみ方に気付かせてくれる名著です。

6月の鑑賞物

日本の家-空間・記憶・言葉/中川武著

三和土、縁側、土庇、畳、蔀戸などなど、日本家屋の要素を一つ一つテーマとした本です。どの様にしてその「空間」や「物」が生まれ変化していったのか、建物の中でどんな意味を持つのかをゆっくりと丁寧に書かれています。残念ながら現代の住宅からはほとんど失われてしまっています。戦後70年で作り替えられた今の建物の概念にはない、古来より受け継がれてきた「日本の家」を改めて感じられる良書でした。

the walking dead season 5

一番はまっている海外ドラマはやはりこれです。もう、ぶっちぎりでおもしろいですねこのシリーズは。シーズンをまたいでの伏線も割りとあるので「あ、この人は!!」的な展開も好きです。もう慣れっこにはなったけど、新しい仲間が増える=誰かが・・・となるのはやはり悲しいですね。このシーズンが放映された時点で次シーズンも製作始まっていただけあって、ラストはモヤッとさが残ったまま終わってます。早く続きが観たい~。

5月の鑑賞物


男と女の家/宮脇檀
建築家 宮脇檀さんが住宅を「男と女」という視点から語っている1冊。現在の日本の住宅スタイルは戦後70年程で創りあげられたものです。その主体は国の政策に他ならない、そして「男」が家づくりから逃げ「女」が作ってきたと語られています。外国とは異なる住宅の存在、つくり方。とても興味深い話がたくさんでてきます。設計者としては直接的な話は避けることの多い、「排泄」や「性」という部分についてもしっかり語られている。この本を読んで一設計者の端くれとして、ハッと気付かされることが多かったです。

24 -TWENTY FOUR-/FOX
先月に引き続き海外ドラマにはまってます。24シリーズは昔から好きで見ていてかなりはまってました。シーズン8でファイナルと冠が付いているにも関わらず、続編が出てもおかしくない終わり方。案の定、続編でるみたいですね。主人公のジャック・バウアー以外入れ替わりが激しいのもこのシリーズの特徴ですね。テロリストと戦うジャックは、もう国家を相手にしても負けないんじゃないかと思うくらい強すぎます。新シリーズでまた楽しませてくれそうです。

4月の鑑賞物


魚のいない海/フィリップ・キュリー
普段から私たちの食卓に上がる「魚」。スーパーに行けば、たくさんの「魚」があり、寿司屋・レストランなどの飲食店でもたくさんの「魚」を食べることができます。そのほとんどが養殖と輸入品であることをどれくらいの人が意識しているでしょうか。この本には漁業資源としての「魚」について過去から現在に至るまでとても詳しく書かれています。大型の捕食魚であるサメや鯨、マグロがどうして絶滅に瀕しているのか。捕食魚のエサとなる浮魚は何故海を埋め尽くさんばかりの群れをなすのか。漁業技術は進歩しているにも関わらず、漁獲量が減り続ける理由とは何か。国内外の外交問題、先進国と途上国それぞれの事情、地球温暖化による影響、海洋の食物連鎖のバランスの絶妙さ。とてもたくさんのことを伝えている一冊でした。

The Walking Dead/AMC
アメリカの人気TVドラマシリーズの「ウォーキングデッド」。久しぶりにこの手の海外ドラマにはまってしまいました。「バイオハザード」や「アイアムヒーロー」のようなゾンビものです。お決まりで噛まれると感染してゾンビになっちゃう系です、はい。ただこのドラマの一味違うところは、ゾンビが話の中心ではなく、ゾンビによるパニック状態はあくまでも物語の背景であって、人間同士の関係性が話の中心となっているところです。ゾンビ発祥の謎などはあまり触れられず、様々な人々の「生きていく」(Walking Live)ということが描かれています。シリーズはまだ完結していないので今後の展開も楽しみです。

3月の読書


化学~大人のためのやり直し講座~/ジョエル・レヴィー
文系人間の私には目から鱗な話が満載でした。副書名に「錬金術から周期律の発見まで」とあるように、化学の起源といわれる「火」にまつわる逸話から最終的には周期表や有機化学についてまで分かりやすく書かれています。錬金術から化学へと発展していったなんてことは初耳でした。逸話、化学の話、問題という構成でできており、読み飽きない工夫も良かったです。~大人のためのやり直し講座~は理系分野で他にもあるので読んでみようかな♪


農業維新~「アパート型農場」で変わる企業の農業参入と地域活性~/嶋崎秀樹
農業生産法人トップリバーの設立者の作者が「儲かる農業」について書かれた本。周知のことですが、日本の食料自給率は年々下がっていて、大きな理由として「儲からない」ということでしょう。そのため跡継ぎもせず、新たに農業をやろうとする若者も増えない。もともと農業素人だった作者がビジネスとして農業に携わり改革していった結果、年商10億円の企業として成長していった過程を惜しみなく伝えています。農業から地方を活性化し、日本を変えていく、そんな志を語っている熱い一冊です。