外皮計算のできるソフト

H25年省エネ基準の達成を確認するには「外皮計算」をして各基準値をクリアしなければなりません。「外皮計算」の一つ一つの計算はそれ程難しいものではありませんが、複数の計算ルートや色々な係数があったりして複雑な面もあります。一般的には、エクセルなどの表計算ソフトで自作するか、専用ソフトやCADと連動して自動計算したりするソフトが使われています。私は自分で計算して申請するだけでなく性能評価業務で申請書類の審査もしていることもあり、色々な計算書をみています。今回はそうしたソフトについての記事です。

外皮計算のできるフリーソフトは基本エクセルで作られています。提供しているのは建築研究所や省エネルギー機構、性能評価機関などです。探せば個人が作ったものも提供されているかも知れません。興味のある方は探してみてもいいですね。

注意事項として当然のことですが、提供されている外皮計算のできるフリーソフトは自己責任で使用してください。各提供元にマニュアルや他の注意事項などがありますのでよく読んでお使いください。

そして、もう一点大事なことがあります。計算ソフトはH25年省エネ基準を理解していないと使いこなすことはできません。「何故この係数を使うのか」、「この場合はどう計算するのか」、などをソフトは教えてくれません。計算ルールを知っている人の負担を減らすために提供されている、という理解が必要です。


ソフトの直リンクは貼れませんので下記のリンク先から探してください。

また、各マニュアルや省エネ法についてのQ&Aについては省エネサポートセンターでまとめられています。

各フリーソフトをダウンロードして実際に開いてみると、如何でしょうか?・・・入力方法がすぐに分かる方は理解力が素晴しいと思います(笑)。初めてソフトを見た人は「???」となります、もちろん私もなります(^^;)

私も自分で作成した計算書を使っていますが、他の人が使い易いかは分かりません。ただ、印刷した計算書は「見易く」作成しているつもりです。性能評価の審査で、見辛い計算書をた~くさん見ていますので「見易さ」は特に意識しています。

慣れれば変わってくるかも知れませんが、上記リンクのソフトは「見易い」とは言えないです。初見で「外壁の面積の合計がどこに載っているのか全く分からない」とか「窓の面積がどこにも表示されていない」とか、まぁ挙げればキリがないです。


外皮計算書は建築確認申請とは違い、所定の様式がありません。また、表示すべき項目というのも厳密には決まっていません。だから色々な計算書が出来てしまうのです。

文字サイズにもよりますが、10ページ程度の計算書もあれば25ページ以上の計算書もあります。計算している順序もばらばら、表示している計算過程もばらばら、計算途中の小数点の扱い方もばらばら。・・・もう正直、無法地帯みたいになっています(笑)

リンクのフリーソフトを元に、先ずは自分が入力しやすいようにつくり変え、そして見易いように修正していくのがお勧めの方法です。
「はぁ~、忙しいのにそんな手間をかけてられないよ!」
「でも2020年にはエコポイントなくても計算は義務化だよ?」
「・・・」
となる方はアウトソーシングするほうが賢明です。

これからの住宅設計は、意匠、構造、設備、省エネと分業になるのではないかと思ってます。