断熱地域区分の検索方法

外皮計算や一次エネルギー消費量の計算をする際に、断熱地域区分年間日射量地域区分の入力が必要となります。どちらの区分も建築地の住所で決まります。有償の計算プログラムなどではその都度調べずに区分の検索ができると思いますが、建築研究所などのフリーソフトを利用する場合は自分で調べる必要があります。しかし、この区分は厄介なことに平成の市町村合併前の市町村で区分されています。自分の居住地近隣であれば分かるかも知れませんが、馴染みの少ない建設地の場合は合併前の市町村は分からないでしょう。そこで、この区分を検索する便利な方法を紹介します。

地域区分のデータを取得する

まずは何より地域区分のデータが無いと始まりませんので、建築研究所のHPからCSVファイルをダウンロードします。

建築研究所HP https://www.kenken.go.jp/becc/index.html

テキストのみのHPで、リンクが多く、更に頻繁に情報が更新されるので正直言って、見辛いサイトです。「前はここにリンクがあったはずだけど・・・」というのがよく有ります。一応、現時点(2018/06/25)でのリンク場所を貼っておきます。

まずは、上記アドレスのトップページから下記の「4.4.3技術情報」(ページ内リンク)をクリック。

建研SS1

続いて下記の「平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)」をクリック。

建研SS2

リンク先の以下のトップページの「2.2.2算定方法」(ページ内リンク)をクリック。

建研SS3

少し下にスクロールしたところにある下記の「第十一章第二節 日射地域区分」(ZIPファイル)をダウンロード。

建研SS4

ダウンロードしたZIPファイルを解凍して「住宅02-11-02_その他_日射に関する地域の区分と日射量等_日射量地域区分」というCSVファイルをエクセルなどで開く。

地域区分CSVファイル

赤で囲っている列が断熱地域区分、青で囲っている列が年間日射量地域区分になります。外皮計算のみであれば断熱地域区分が分かれば計算できます。年間日射量地域区分は、太陽光発電や太陽熱給湯の評価する際に必要となります。暖房期日射量地域区分は蓄熱の評価をする際に必要となりますが、蓄熱の評価はほとんどすることは無いと思います。

このまま目的の建築地の市町村を検索してもいいのですが、日本全国のデータになっているので探すのが面倒です。方法は色々ありますが、簡単な方法を一つ紹介します。(エクセルのヴァージョンにより操作方法は多少異なります)

地域区分CSVファイル2

見出しの行をドラッグして「ホーム→並び替えとフィルタ→フィルタ」を選択(※エクセルのヴァージョンにより異なります)。

地域区分CSVファイル3

フィルタが設定されると見出しの行のセルの右下に「↓」マークが付きます。左側の都道府県側から順にクリックしていき、絞込みができます。(「すべて選択」を解除して目的の都道府県・市町村をクリックすると早いです)

地域区分CSVファイル4

参考例として、埼玉県熊谷市で絞り込みました。合併前の市町村により区分が異なる場合は上記のようになります。括弧が無い市町村であればこの絞込みで完了となります。

建設地の旧住所を調べる

前工程で市町村合併で区分が異なる場合は、合併前の市長村を調べなければなりません。私も以前はその都度行政に問い合わせをして調べていましたが、中々面倒でした。特に土日祭日や17:00以降など、役所の開庁時間外に調べたい時に不自由していました。そこで、下記の方法でとても簡単に調べることができるようになりました。

その方法とは・・・

郵便局のHPで郵便番号検索を利用する

という方法です。

まずは、郵便局のHPへアクセス。郵便番号検索 http://www.post.japanpost.jp/zipcode/

郵便局HP

全国地図から順に住所を絞っていくか、少し下にスクロールして直接住所を入力します。例として「埼玉県熊谷市妻沼東」の郵便番号を検索します。

郵便局HP2

上記のように検索した結果が表示されます。検索結果の郵便番号をドラッグ&コピーして「郵便番号検索」(青い囲み)のページに戻ります。

郵便局HP3

下にスクロールすると「郵便番号から該当地域を検索する」がありますので、ココにペーストして検索を実行(余分な空白までをペーストするとエラーになりますので、エラーした際には余白が無いことを確認)。

郵便局HP4

合併前の市町村が異なる場合は、上記のように「変更前の住所・郵便番号」欄に記載されています。よって、「埼玉県熊谷市妻沼東」は合併前は「大里郡妻沼町」でCSVファイルでは「熊谷市(旧妻沼町)」だということが分かりました。

因みに、合併前から熊谷市の場合は下記のように表示されます。

郵便局HP5

該当する地域区分を調べる

合併前の市町村が分かれば、CSVファイルで絞り込みをして完了となります。

地域区分CSVファイル5

断熱地域区分は「5」地域、年間日射量地域区分は「A4」区分、暖房期日射量地域区分は「H2」区分ということが分かりました。

如何でしょうか?最初は工程が複数あるので手間に感じるかも知れませんが、慣れると簡単にできます。CSVファイルもエクセル形式で保存しておけば、次回以降は絞込みからできます。

肝心要の郵便局のHPで合併前の住所データが検索できる間は有効な方法ですが、今後このページがなくなってしまうと利用できなくなってしまいます。そのときは・・・また考えます・・・。

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