平成28年度のZEH

平成28年度の住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)が今月4月より開始します。基本的な流れなどは昨年度と同様ですが、今年度は「省エネ法」から「建築物省エネ法」への基準移行期間ということもあり、どちらの基準を適用させるかきちんと整理しないと混乱してしまいそうです。

SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)が公表した募集要項をまとめると以下のようになります。

事業規模 約20億円(一次公募分)
補助対象者 新築住宅の建築主
新築建売住宅の購入予定者
既築住宅の所有者
交付要件 ①ZEH(ゼッチ)の基準に適合

  1. 強化外皮基準(UA値)以上
  2. 設計一次エネ消費量が基準一次エネ消費量より20%以上削減
  3. 再生可能エネルギーシステムの導入
  4. 2と3のトータルで一次エネ消費量が100%以上削減(正味ゼロエネルギーであること)
②ZEHビルダーが設計、建築、販売している
③導入設備が事業要件を満たす
④要件をみたすエネルギー計測器を導入
⑤既築住宅の導入設備は新規であること
補助金額 ①定額125万円(条件により150万円)
②蓄電システム

  1. 蓄電容量1kWあたり5万円
  2. 対象経費の1/3か50万円の低い金額
公募期間 一次:H28.4.28~5.20

二次:H28.5.23~6.10

三次:H28.6.13~7.1

四次:H28.7.4~7.22

五次:H28.7.25~8.12

六次:H28.8.15~9.2

注:細かい部分は省略しています。
断熱区分地域の1と2地域のみ、寒冷地特別強化外皮仕様の場合に限りNearly ZEH(一次エネ消費量削減が75%以上の住宅)も認められています。
交付決定は各公募期間終了より約1ヶ月後となります。

気になる外皮性能の基準は以下の通り。

地域 UA値
1・2 0.4以下
3 0.5以下
4~7 0.6以下
8 基準値無し

寒冷地特別強化外皮仕様の場合は基準値が0.2以下が要件となります。また、ηA値は省エネ基準と同じです。これの理由としては、

  • 窓(ガラス)の性能による部分が多い反面、Low-Eガラス以上の日射遮蔽性能は現時点で期待できない
  • UA値の強化による一次エネルギー消費量(暖房エネルギー)の削減ほど効果が高くない

ZEHビルダー

今年度の申請でもZEHビルダー登録した業者でないと補助金を受けられません。長期優良住宅の補助事業でもそうですが、なぜこういう囲い込みをしたがるのでしょうか・・・。建設業者サイドの負担が増える=住宅購入者の負担が増える、ということをよく考えてほしいものです。まぁ、地域型住宅グリーン化事業よりは登録は簡単なので良しとするべきなのかな?

登録要件

  1. ZEH普及目標を有すること→2020年度までの各普及目標を設定する(推奨は50%以上)
  2. ZEH普及目標を自社ホームページや会社パンフレット等消費者に公表する
  3. ZEH普及目標の達成に向けて具体的な普及策がある
  4. ZEHの実績の報告、消費者に向けて公表する
  5. 経産省の補助金交付などで不正を行っていない

という内容です。「これからウチはZEHがメインだよ!」という姿勢で取り組んで欲しいようですね。目標達成は必須ではありませんが、ホームページなどで公表するので「とりあえず登録しとくか~?」という訳にもいきませんが、対応できない建設会社・工務店は今後生き残れないかもしれません。

新築住宅のゼロエネ化はますます求められ、省エネ基準義務化の次はゼロエネ住宅の義務化となることは決定しています。現実的な話かどうかはまた別の話ですが・・・。

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