7月の鑑賞物


夜は暗くていけないのか/乾 正雄著
「暗さ」をテーマに西欧での「明るさと暗さ」に始まり、石づくりの建物の「暗さ」の理由や現代オフィスビルの照明の在り方まで述べられた一冊。「暗い」というと「日当たりが悪い」というようなイメージがありますが、この本で扱っている「暗さ」はそういうマイナスの「暗さ」ではありません。「暗さ」があるからこそ「明るさ」が際立つこともあります。人がくつろぐ時に欲するのは「明るさ」よりも「ほの暗さ」だったりします。「暗さ」の楽しみ方に気付かせてくれる名著です。